2016年03月08日更新

自立した人材は会社に価値をもたらす—エンファクトリー「専業禁止」の真意ー

シゴトゴト編集部の島田です。今回は、エンファクトリー(en Factory)で開催された仕事散歩の模様をリポートしたいと思います。お話くださったのは同社の代表取締役社長・加藤健太さん。

Enjoyment——これがないと人生が続かないですよ


エンファクトリーはネットショッピング事業などを展開する企業ですが、ほかにも人材マッチングや事業開発など、「もの・ひと・こと」をあわせ、つなげる様々なサービスを展開しています。

私はエンファクトリーのECサイト「STYLE STORE」をほぼ毎日見ているため、今回の仕事散歩はどんな会社なのだろう? とワクワクしてうかがいました。「STYLE STORE」では、こだわりのキッチン雑貨やファッションアイテムがたくさん紹介されています。

おしゃれなイメージを売りにするECサイトはほかにもあり、それらも好きでよく見ているのですが、STYLE STOREからは一味違う印象を受けていました。

STYLE STOREの魅力はどこにあるのでしょう? それは商品の機能が丁寧に説明されているだけではなく、それが生まれた背景や作り手の声、おすすめの使い方なども紹介されていることだと思います。こういった情報を知ることで、その商品がある“暮らし”まで素敵に見えるから、「いいなあ、こんな生活」と見るだけでワクワクしてしまいます。

Eコマース主体のサービスでありながら、リアル店舗があるのもSTYLE STOREの特徴です(代官山「&STYLE STORE」)。代表の加藤さんのお話をうかがっていると、エンファクトリーが掲げる理念「生きるを、デザイン。」が各サービスに反映されており、STYLE STOREにもその考え方が現れているのでは?と思えました。


(「STYLE STORE」サイトより)

加藤さんは、エンファクトリーが大切にしている「3つのエン」について紹介してくれました。

Engagement
Enpowerment
Enjoyment

仕事に対し主体的な行動は「チームの一体感」「ポジティブ風土」「透明性」からなると加藤さんは言います。

なかでも3つ目がいちばん大切で、「最後のEnjoyment、これがないと人生が続かないですよ」という言葉が印象に残ります。

専業禁止の真意―時間じゃなく、ミッション・成果で動く―


エンファクトリーは「専業禁止」を掲げることでも知られています。「副業・複業禁止」の企業が多い現状では斬新な社則とも言えそうです。「新しい働き方を応援する会社」と言ったからアングルから、メディアでもよく取り上げられています。

しかし加藤さんによれば、「専業禁止」と言っても、必ず複業をしなさいというわけではないそう。根底にあるのは、「自分で自分の人生をどうデザインしていくか」だと言います。

「自立した人材のほうが、会社に価値をもたらします。”会社の収益”と”個人の生きる力”、双方に整合性のとれる関係性になっていかないと。そのために、人材に持続的に選ばれる人材戦略が必要ということです」

「日本の人口が減るこれから、いままでと同じ働き方では社会はまわらなくなっていく」というコメントもありました。

エンファクトリーの社員は、全員週5日勤務のフルタイム。複業しているからといってミッションを減らすわけではなく、週5日分の仕事をするなかで、社員一人ひとりが自身の仕事のバランスを調整しているそうです。それでも約半数の方が複業を選ぶとか。

それを聞いた参加者からは、「実際、社員の方はいつ複業の仕事をこなしているんですか?」という疑問も。「平日の夜や土日ですね。単純に週7日働いてますよ。軌道に乗るまでは頑張りどころだと思ってます」。

そう答えたのは、同席していた社員の井川竜さん。Webメディア関連の複業をしているそうです。エンファクトリーでは就業中に複業の打ち合わせで抜けるのもOKとのこと。

「時間軸じゃなく、ミッション・成果で動いています。言ってしまえば、自分が抱えている仕事をするなら、会社に来ないでも良い。もちろん、プロジェクトのメンバーとのやり取りは必要ですけどね」(加藤さん)

複業を組織にうまく根付かせるためには、コミュニケーションと情報公開が大切なようです。エンファクトリーでは半年に一度、事業の売り上げなどすべての情報を公開し合う「複業成果報告会」を開催。情報を透明化することで、周りの応援も得やすくなり相互理解が深まるとのこと。

複業をする社員が独立、起業する際にエンファクトリーの名刺で働いたり、事業連携ができるフェロー制度も、エンファクトリーは導入しています。

「ポイントは、ゆるいつながり。人的資産であった社員が独立することで、関係資産に変化する。フェローになるのは、資産の形態が変わるということです」(加藤さん)

小さなことでもやってみる


今回の仕事散歩は、TENOHA代官山の一画にある「&STYLE LAB」で行われました。TENOHAは駅近くにある「新しいビジネス&ライフスタイルの創造施設」ですが、門をくぐった中庭スペースの周りにはSTYLE STOREの商品を扱うショップ「TENOHA&STYLE STORE」やカフェ、コワーキングスペースなどが立ち並びます。



エンファクトリーでは立ち上げ時から「ネットとリアルをつなぐ」事業にも取り組んでいます。創業後、自社サービスとして立ち上げた「TSUKURITTE LAB(ツクリッテラボ)」は、日本の地域のものづくりを応援する仕組みとして、商品開発チームの結成からWEB上での試験販売、販路開拓までをマッチングする事業ですが、様々な企業と連携し、商品をリアルに販売する場ももうけています。

その他にもさまざまなイベントや事業を受託する形で、「小さいことをいろいろやってみた」と加藤さん。経営が黒字化した後も、日々生まれ続けている新たな自社サービスの数々。紹介されただけでも、実に様々なものがありました。

それらのサービスが与えてくれるのは、様々な「もの・ひと・こと」が合わさって創り出される”en”。この”en”から新たな気づきや機会が生まれ、一人ひとりがより自分らしい生活、働き方、生き方をデザインしていけるようになるのでしょう。
世の中にたくさんの”en”をつくるFactoryから、「自分の人生をデザインする喜び」を教えてもらった気がしました。
仕事旅行ニュウス: 2016年03月08日更新

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