今年4月より、企業に女性登用を促す新たな法律「女性活躍推進法」が施行されます。
この法律のポイントは「女性の活躍の見える化」。従業員301人以上の企業は施行までに、女性登用について数値目標を含む行動計画の作成と公表が義務付けられています。計画策定にあたっては、女性採用比率、勤続年数の男女差、女性管理職比率などに複数項目に関する自社の状況把握が必須に。
この動きに伴い、「女性の働き方」に関するニュースや情報も増えています。今回は求人・転職関連企業による調査データを3つまとめました(「シゴトゴト」編集部)。
2016年女性活躍に力を入れる企業の傾向
キャリア女性に特化した会員制転職サイト「LiBz CAREER(リブズキャリア)」を運営する株式会社 LiB(リブ)が、2016年どのような企業が「女性活躍」に力を入れていくのかを検証するため、「LiBz CAREER」に掲載している約300社の企業データの分析結果を発表しました。
このリサーチによれば、今回の調査分析から
「女性従業員比率と女性管理職比率がともに高いのは従業員数200〜300名・売上40〜70億円の企業」であると分かったそうです。
出典元:
LiBz CAREER掲載企業から読み解く!2016年、女性活躍に力を入れる企業
※グラフも同リリースより引用。
2016年キャリア女性の理想像は『正社員、年収600万円以上のバックオフィス職』
同じくLiB(リブ)がキャリア女性を対象に、「2016年の女性の働き方と理想像」を調査したところ、質問の各項目で以下が1位になりました。
●働き方:正社員で働き続けたい
●年収:600万円以上稼ぎたい
●職業:会社の土台を支える経理、総務、人事等のバックオフィス職
●結婚:結婚している
●子ども:子どもがいる
●ファッション:ベーシック
●メイク:ナチュラル
●ヘアースタイル:ボブ・ミディアム
そういったハイキャリア女性の理想像を描いたイラストも紹介されています。
ハイキャリア女性の働く女性の理想像(LiBプレスリリースより引用)
さらに、同調査でキャリアを積んで来た女性へ「2016年以降、どのような特徴を持った企業が女性活躍に成功すると思うか」について質問したところ、【労働時間を短縮した働き方を推奨する企業】という回答が一番多いという結果が出たそうです。
2番目に【男女分け隔てなく機会を与え、成果で評価する企業】、3番目に【グローバル化に成功している企業】が続きました。
同社プレスリリースより引用
出典元:
2016年キャリア女性の理想像は『正社員、年収600万円以上のバックオフィス職』
男性管理職よりも、女性管理職はストレス度が高い
働く人と組織の生産性向上を支援するピースマインド・イープ株式会社の調査・研究機関である国際EAP研究センターが、約5,000人の管理職に対するストレスチェックの結果データをもとに、女性管理職のストレス傾向の分析を行いました。
今回の調査で明らかになったこととして、以下が挙げられています。
1.男性管理職と比較して女性管理職のストレス度が高い(図1)
図1. 男性管理職と女性管理職のストレス度の比較(男性管理職5,158名,女性管理職210名)同社プレスリリースより引用
管理職におけるストレス度を比較すると(「男性管理職のストレス度=1」とした場合)、男性管理職に比べて女性管理職のストレス度が高い結果となっています。
ピースマインド・イープは今回の調査に関して、「男性管理職と比較して女性管理職のストレス度が高いことに加え、『キャリア形成』、『個人の尊重』、『公正な人事評価』といった組織体制・風土に関する要因が女性管理職に特徴的なストレス要因と考えられ、実際に女性管理職のストレス度に大きな影響を及ぼしている可能性が示唆されました」と考察しています。
より詳しい情報は以下プレスリリースをご覧ください。
出典元:
【調査結果】女性管理職のストレス源は仕事・人間関係よりも会社の支援・理解不足?~管理職5000人を対象としたストレスチェック結果のデータ分析より~(ピースマインド・イープ株式会社)
メルマガ登録いただくといち早く更新情報をお伝えします。
メルマガも読む
LINE@はじめました!