働く・学ぶ・旅をするーー仕事旅行は全国各地の魅力あふれる仕事場での体験プログラムをお届けすることで、自分らしい働き方への学びや気づきを提供しているサービスです。
そんな私たちが、いま注目していることのひとつがワーケーション。一般的に「観光地など日頃の職場から離れた地域でテレワークを活用し、働きながら休暇をとること」と解説されています。
リモートワークが日常の風景になるにつれ、ワーケーションに関心を持つ人や企業は増えています。ワーケーションもこれからは質と多様化の時代。落ち着いてじっくり取り組める環境や、より独自性が高く中身のある企画が求められるようになってきました。
さらに今後のワーケーションでは、「働く(日常業務)」「遊ぶ(観光などの余暇)」のほかに「学ぶ(新しい知見や視野の獲得)」の要素も加えた三位一体のバランスが重視されることになりそうです。旅は学びのチャンスでもあります。
この記事では、そんな本物志向のワーケーションが待望される時代におすすめのプラン
「しまなみワーケーション」をご紹介します。
自転車愛好家の"聖地”でワーケーションを
このワーケーションプランの開催地は、しまなみ海道の四国側の”たもと”に位置する今治市(愛媛県)。
温暖な気候を利用した柑橘類の栽培や国内生産量の約5割を占めると言われるタオル製造で知られていますが、今治の魅力はそれだけではありません。
「芸術的に美しい」とまで言われる瀬戸内海の景観を眺めながら、サイクリングを堪能できる自転車ファンの"聖地”としても有名ですね。
「しまなみワーケーション」の拠点になるのは、瀬戸内海の海と島をのんびり眺められる宿泊施設「なみトみなと」。個人・団体での利用から長期滞在、移住を見据えたお試し居住など、滞在者の希望に応じた様々な過ごし方に対応しています。
宿泊施設「なみトみなと」。瀬戸内の海を臨む港にある
このワーケーションを主催するのは、民間非営利団体
「シクロツーリズムしまなみ」 。
五感をフルに使って地域をまるごと楽しむ新しい旅のスタイル「シクロツーリズム(自転車旅行)」の普及・提案を通して、持続的な地域づくりを目指すNPOです。
「シクロツーリズムしまなみ」がツアーの参加者におすすめしているのは、"ゆったりのんびり”の自転車旅。「ポタリング」と言われるスタイルのサイクリングです。
散歩するようにゆったり走ることで、地域の人たちとの交流も楽しんでほしいーーそんな思いを胸に、自転車をこよなく愛するポタリングガイドのみなさんが案内する様々なツアーを主催するほか、「しまなみ自転車キャンプ」「タンデム自転車祭り」など、サイクリングが身近な楽しみになるイベントも多数開催しています。
「シクロツーリズムしまなみ」が主催するツアーの風景
ツアーやイベントのプランニングと実施だけではありません。「シクロツーリズムしまなみ」では行政と連携して、軒先休憩所「しまなみサイクルオアシス」を設置する取り組みにも力を入れているそうです。
「トイレ・空気入れの貸し出し」「情報・給水の提供」「ベンチの設置」といった機能を備えたサイクルオアシスは、今治市内を中心に現在約100カ所。自転車で地域をめぐる人たちをサポートするため、農家民宿やレストランにカフェ、小売店など地元有志の方々によって運営されています。
これらの軒先休憩所は、ただ休んだり、タイヤに空気を入れるだけのスポットではありません。旅人と地域住民の交流の場としても、貴重な"オアシス”として親しまれているのです。
サイクルオアシスでは地元の方々との交流も
昔から多くのお遍路さんを迎え入れてきたこともあってか、四国八十八ケ所霊場めぐりのルートでもある今治は、ホスピタリティ精神が息づく町でもあります。休憩所でお世話になった方にまた会いたくて、リピートする人も多いのだとか。
サッと観光して帰るのではなく、比較的じっくり滞在することが多いワーケーションにまさにうってつけの土地。今治が今後、より良い仕事環境を求めて地域を巡るワーケーションの旅人にとっての"聖地”になる日が来るかもしれません。
長期滞在も歓迎。地域の人と交流する「しまなみスタディプラン」も
「シクロツーリズムしまなみ」では二つの宿泊施設を運営しています。ゲストハウス「シクロの家」と、先ほどご紹介した「Cyclo cafe & book Hostel なみトみなと」です。「なみトみなと」は波方(なみかた)という小さな港に佇むカフェ併設の交流センターでもあります。
「なみトみなと」のカフェスペース・Cyclo cafe
穏やかな海、遠くに見える島々。「なみトみなと」のベッドルーム、パブリックスペースから臨む瀬戸内の風景にはあらゆる人が癒されます。
長期のワーケーションの場合、自炊ができるキッチンは重宝します(電子レンジ、冷蔵庫、調理器具や食器付き)。洗濯機もあり、長い滞在でも快適に過ごせるようになっています。
Wi-Fi環境も万全。フリーWi-fiはもちろん、セキュリティ上の理由で手持ちのポケットWi-fiを持参する方にも電波状況は十分です。
休日には、ワーケーションの醍醐味である楽しみの時間を満喫しましょう。
滞在中のプランは人それぞれですが、せっかく聖地・今治に来たからにはぜひ一度は自転車を。乗り慣れていなくても問題ありません。「シクロツーリズムしまなみ」ならではのガイド付きツアーも充実しています。自転車は、シクロツーリズムに最適な、あなたに合った一台を選んでレンタルすることができます。
街の散策から週末のサイクリングまで楽しめる「フリーサイクリングプラン」もおすすめですが、学びのサービスである仕事旅行社としてのイチ押しは「しまなみスタディプラン」。地元の方々が運営する「サイクルオアシス」を自転車で三ヶ所ほどめぐって交流することができます。
地域の方々がどんな思いで、それぞれの仕事に取り組んでいるのか? 旅人を迎えるにあたって心がけていることは? いろんなお話をする中で、日頃の業務からは見えてこなかった新鮮な気づきや刺激が得られるでしょう。
移住を検討されている方には「農業参入の入り口探し」ができるプランも。オーガニック農園での栽培指導が受けられたり、加工品の試作づくり、マルシェなどでのカフェ運営の実践研修も提供しているそうです。
ほかワークの合間、早朝や夕方のちょっとした時間にリラックスできるヨガなどのメニューから、週末のバケーションメニューまで、息抜きのプランもいくつか用意されています。
ヨガのレッスン風景
「シクロツーリズムしまなみ」代表理事の山本優子さんは、「しまなみワーケーション」の魅力、そしておすすめのポイントをこう話します。
「今治というと『今治タオル』『造船』そして『しまなみ海道』が有名ですが、それだけではない見所がたくさんあります。私たちは、今回のワーケーションプランを通して、日本の多くの方にまだ知られていない今治の文化や生活などを身近に感じていただきたいと思っています。
瀬戸内の海と自然、そしてまちと人とのふれあいは、写真や動画では得ることができないとっておきの体験を皆さんに提供することができると思います」
自転車にはカラダはもちろん、ココロの健康にも良い影響があることが知られています。運転に集中することで雑念から開放され完全にリラックスする。そのことでマインドフルネスの効果まで期待できると言われることも。
慌ただしい毎日の中で、常時くたびれ気味の方に「しまなみワーケーション」は特におすすめ。しまなみ海道のたもとに足を伸ばし、のんびり、ゆったりした環境と時間の中で、「仕事」「遊び」「学び」のバランスをととのえましょう。
★しまなみワーケーション公式サイト(詳細資料・宿泊予約も)
主催「シクロツーリズムしまなみ」
記事:仕事旅行社
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