「やっと仕事終わったー、疲れたーっ! カラダだるっ」ーーみたいなときに、入りたくなるのがサウナ。あっつあつのサウナ室でだれに遠慮することもなく、好き放題に汗を流して冷え冷えの水風呂へーーというのは、知る人ぞ知るこの世の極楽。
サウナ好きのあいだで「ととのう」と呼ばれるこの気持ちよさにハマる人は多く、仕事帰りや休日にサウナ通いをする人たちは、"サウナー"を自称したりするようだ。最近では女性サウナーも増えているという。
編集者稼業である筆者も日々PCに向かう時間の長さのせいか、「目・肩・腰にくる」あの症状には年中悩まされており、週末のサウナ通いは恒例行事となっている。
いや、厳密にはサウナよりも重炭酸湯をヘビロテする"バブラー"なのであるが、炭酸湯前のサウナは欠かせない。もはや「サウナ&炭酸湯なくして生きていく自信がない!」のレベルである。
そんなサウナを愛するすべての人に向け、やはり無類のサウナ好きとして知られる仕事旅行社の内田靖之氏が、とんでもない職業体験を企画しやがった。それが今回ご紹介する
「熱波師になる旅(受け入れ先:日本サウナ熱波協会)」だ。
勤務中どんな作業をしているのか? 他人からはまったくうかがいしれず、忍者っぽい隠密行動を得意とすることから社内で"ステルス型非戦闘機"の異名をとるウッチーではあるが、やるときゃやってくれるぜ!
「全サウナーの目から感動の汗」みたいなキャッチコピーをつけたくなる職業体験に仕上がっている。
内田"ステルス"靖之氏(仕事旅行社)
開催地は熱波の聖地「おふろの国」。サウナ座学もあるよ
で、熱波師。これも知る人ぞ知るアツい仕事。一体どんな職業なのか? 前述の内田氏による解説を引用してみよう。
熱波師の仕事場は室温が80~90℃のサウナ。決まった時間にサウナ室に現れ、熱した石(サウナストーン)に水をかけて高温の水蒸気を発生させ、大きなタオルで、熱波をお客さんへ送ることが仕事です。熱波師は日本で生まれた職業で、プロ検定に合格しているのは全国でわずか5、6人。今回は、この珍しい熱波師の仕事を体験していただきます。
知らなかった。プロ検定なんてあったんだ…。近年はテレビなどで取り上げられる機会も増えた「熱波師」という職業だが、その実態はよくわからない。
「タオルで熱波をお客さんに送る」と言われれば、「それだけ?」と思いそうなものではあるが、80~90℃になるサウナで10分以上この作業を行うのは相当なる肉体勝負。
しかも熱波師は、お客さんを飽きさせないためのトークを行うなど、パフォーマー&エンターテイナーとしてのスキルも重視される。お客さんたちがサウナの熱さに耐える中、みずからも耐えながら笑顔で場を盛り上げる。その意味で熱波師は、文字通り世界で一番アツいホスピタリティ・ワークだ。
今回の受け入れ先「日本サウナ熱波協会」の代表を務める林和俊氏はこう語る。「サウナルームがお笑いのステージのようだと感じることがありますよ」
そして、この旅の舞台となる「ファンタジーサウナ&スパおふろの国(横浜市鶴見区)」は、"サウナ皇帝"の異名をとるあの井上勝正師(元プロレスラー※冒頭写真)も所属する熱波の聖地。
参加者はまずユーザーとしてサウナを体験(男女別)、心身をととのえてから仕事の見学と座学講習、その後休憩を挟んで今度は熱波の送り手としてサウナを体験(男女別)できるという。
座学では「サウナの入り方」や「サウナと健康」といった話だけでなく、全国でも屈指のスーパー銭湯激戦区にある「おふろの国」が、なぜ熱波イベントに力を入れるようになったのか? といった秘話も聞けるかも。最後の振り返りでは、「今日のアツい体験を今後何に生かすか?」といった気づきを参加者たちのあいだでシェアするという。
つまり、相当レアな体験である。ぶっちゃけサウナ好きなら「行く!」以外の選択肢ないっしょ、これ…。スケジュールが合えば私も駆けつけたい。
ちなみに現在募集中の「熱波師になる旅」(2018年6月16日土曜日)は初回のテスト体験であるため、おためし価格で参加可能。この文章を執筆している5月22日18時現在、すでに空きは2席となっている(計6名)。
申し訳ない話だが不幸にも、この記事をお読みになった段階で旅が売り切れているようなら、躊躇することなく商品ページの「興味がある」ボタンをプッシュ、次回開催に向けてととのえておいていただきたい。
記事:河尻亨一(シゴトゴト編集長)
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