仕事旅行の職業体験は多くが1日完結型ですが、なかには長期にわたって実施される「仕事留学」もあります。こちらは「①じっくり時間をかけて、本格的に学びたい!」「②ゆくゆくはその業界への転職・独立も検討している」という人向けのプログラム。
ちょうど先週(2018年4月)から「ブランディング・ディレクター」の仕事をみっちり体験出来る2つの仕事留学が募集開始になっていますので、当記事コーナーでもご紹介いたします。
わかるようでわからない。ブランディング・ディレクターという仕事
とはいえ、そもそもブランディング・ディレクターってどんな仕事なんでしょう?
「ブランディング」という言葉自体は耳にすることはあっても、その仕事の実態は意外に知られていません。なんとなくのイメージで、「オシャレ系の仕事? 勤務地は渋谷か中目黒?」なんて思っている方もいるかも。
しかし、ブランディングというのは本来、あらゆる商品と企業に関わりがあること。いくら素晴らしい商品を作っても、社会的に意義ある事業を行っていても、その魅力や価値を正しく世の中に伝えることができなければ、宝の持ち腐れとなってしまいかねません。
ものづくりを仕事にしている人たちやお店・企業の経営者が、「こんなにいいもの作ってるのに(いいことやってるのに)、なんでこの良さわかってもらえないんだろう?」ーーといった悩みを抱えていることは実際多いものです。
そういった顧客の課題に客観的な立場からアプローチし、立案したアイデアやコンセプトをプロモーションなどの企画に落とし込んで、ときには実際のコンテンツ制作(映像やウェブ、イベントなど)にまで携わるのがブランディングの仕事となります。
わかりやすく言うと、ブランディングは広告やPR系の仕事の1種ですが、「ただ売れればいいってもんじゃない。いっとき爆買いされたところで飽きられたらおしまい。商品や企業が長きにわたって愛され、持続するための方法や仕組みを考えて、クライアントと一緒に走る!」という仕事。
つまりはコンサル系のクリエイティブ専門職ですね。
今回ご紹介する2つのプログラムを主宰する「むすび株式会社」では、ブランディングを"ファン作り"と捉えているようです。
ここまでお読みいただけるとわかると思いますが、ほかの多くの仕事と同様、ブランディング・ディレクターの仕事の醍醐味は1日やそこらで体験できるものではありません。商品を育てていく(=ファンを増やしていく)プロセスをある程度の期間にわたって間近で見る必要があります。
幻の日本酒と敏感肌用の石鹸。どっちをブランディングする?
現在、募集中の2つのプログラムで、参加者が取り組む課題は「日本酒」と「石鹸」。
日本酒のほうは、120年前に途絶えた幻の銘酒「本菱」を復活させ、地域の目玉商品としてアピールしていくプロジェクト。このプロジェクトに関しては、仕事旅行でも2年前から参加者を募集してきましたが、今年はいよいよお酒も完成し、今後は商品の認知度を高めてプロモーションしていくフェーズに入っています。PRや地域活性に関心のある人におすすめ。
★幻の銘酒「本菱」を田舎代表の酒に! "商品プロモーション×地域活性"のリアルな現場に1年がかりで密着【全24回】→
https://www.shigoto-ryokou.com/detail/611
石鹸はまだ生まれたばかりで、正式名称さえない商品(試作品段階)。肌への優しさに徹底的にこだわったこの商品を、どうやって世の中にデビューさせていくのか? クライアントとの最初のミーティングに同席するところから始まり、ビジョン・理念・価値観を考えることから体験できます。それを元に、ネーミングやコピー、パッケージデザインなどへと作業は進むのですが、今回はそれらのすべてに立ち会える貴重な機会と言えるでしょう。
★生まれたばかりの「石鹸」をデビューさせたい。リアルなブランド開発(=ファン作り)をゼロからすべて体験できる【全6回】→
https://www.shigoto-ryokou.com/detail/611
どちらのプロジェクトも、株式会社むすびが現在進行形で取り組む本気の仕事。期間が長いぶんハードさもあるでしょうが、やりがいもまた大きいでしょう。同社代表の深澤了氏は次のように呼びかけています。
「私たちが持っているすべてをお伝えするつもりです。出し惜しみは一切しません。その代わり、みなさんもプロジェクト運営に主体的に参加してください。受け身では何も得られません」
記事:シゴトゴト編集部
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