2015年12月04日更新

人脈をつくるのではなく、コミュニティをつくる。

仕事旅行社の新サービスである「東京仕事散歩」の散歩先のホストを田中が紹介するこのシリーズ。
今回は、コミュニティオーガナイザーに出会う散歩‐人をつなげる 〜How to joy with Friends and Influence People〜‐のホスト、横石崇さんと、彼の主催するTokyo Work Design Weekついてお届けします。

Tokyo Work Design Weekとは

働き方に興味を持っている仕事旅行ユーザーの方であれば、どこかで耳にしたことがあるであろう「Tokyo Work Design Week」(以下TWDW)。今を時めく面白仕事人たちが数十名集まり、それぞれの仕事論を語りあうイベントです。毎年勤労感謝の週、渋谷ヒカリエを中心にして1週間実施されています。三回目を迎える今年は数千人を動員し、のべ1万人が参加した人気イベントに成長しています。

これほどのイベントだとスポンサーを集めや、ゲストスピーカーへの依頼、会場の確保と、相当な費用と労力がかかりそう・・・大企業にしか運営できないのでは、と考えがちですが、なんとTWDWを実質運営しているのは、横石さんをはじめ、基本的にはボランティアスタッフのみ。その独特のイベント内容や運営手法は、大手企業や政府筋からも注目されています。

TWDWの最大の特徴

TWDWの最大の特徴は、横石さんの人のつながりがフル活用されているというところ。イベント登壇者や運営側の主要なスタッフには、もともと横石さんの友人関係や仲良し、気のあう仲間が多いようです。というと、横石さんの人脈づくりの方法論にばかり目が行きがちですが、そこばかりに目を取られると重要なポイントを見誤ってしまいます。

秘訣はコミュニティづくり

横石さんが意識するのは、コミュニティづくりであり、人脈づくりではないそうです。
では、彼のいうコミュニティづくりとはどういうことでしょうか。
そこで事前情報として、ぼくなりに横石さんのコミュニティづくりの行程をまとめてみました。

「横石流仕事術」の大まかな流れ(【注】田中の独自解釈です。)
ステップ① キッカケをつくる(イベント開催)
横石さんにとって、勉強会やイベントは人とつながる為のキッカケです。例えば、TWDWという”新しい働き方”のイベントを開催することにより、”新しい働き方”という同じ目的や志をもった人たちが集まります。他のタイプの人を集めたいのであれば、別の切り口で飲み会や勉強会を主催するということだってあり得ます。

ステップ② より深く繋がる(人脈構築)
勉強会やイベントに参加するのも、人脈づくりには有効ですが、横石さんは自らが主催側になることで、ゲストや登壇者に近い立ち位置で繋がりをつくります。例えば、異業種交流会などに参加しても、目当ての人に会えなかったりします。これが主催者側になることで、明確に会いたい人とつながることが可能です。尚、本人曰く、恥ずかしがり屋であがり症なのでイベントやパーティー等は苦手だそうです。

ステップ③ 協働する(関係の強化)
②(人脈構築)で得た繋がりを元に、協働して新たな①(イベント開催)をしたり、仕事を一緒に実行する。TWDWで例えると、横石さんの知り合った人の一部がゲストスピーカーとなり、また一部が運営メンバーになり、みんなで協働してイベントをつくっていきます。その結果、相乗効果があちこちで生まれてくるようです。

上記①~③を通じて出来上がる関係性こそが、横石さんが実践するコミュニティづくりです。しかも、上記を繰り返すことでそのコミュニティ内のつながりは強化され、規模も大きくなっていきます。それと同時に、その中心にいる横石さんとしてもより大きなことが仕掛けられるという好循環が生まれます。参加者10名の小さな勉強会を始めてから、3年で結果的に、TWDWのような1万人が参加する大きなコミュニティも運営ができるようになります。
仕事旅行ニュウス: 2015年12月04日更新

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