自分が好きな仕事へ就いたにも関わらず、なぜか仕事でモヤモヤしている…。お盆休みを使って自分を見つめなおしてみよう。そんな風に考えている方はいませんか?
そんな時にオススメするのが「ホランド理論」です。キャリアを考える際「適職探し」に役立つ理論として広く知られているため、耳にした方も居られるかも知れません。
ホランド理論とは、アメリカの心理学者であるホランドが、第二次世界大戦時に、兵士の配属を決めるため、職業経歴書を分析するうちに導き出した理論で、同じ職業に就いている人は、類似した性格タイプを示しているものが多く、その性格タイプは6つに分類できるというものです。
その理論は、自分の興味や特性と一致する環境で仕事をすることで、より安定した職業選択ができ、より高い職業満足を得る事ができる。という考えに繋がっています。
あなたはどのタイプ?ー性格と適職の6パターンー
6つある性格タイプは、生まれつきの気質や、子どものころからの環境、出会った人物、受けた教育などによって形成されるもので、興味・関心、性格、能力や行動の傾向を示しています。
①現実的タイプ(Realistic)
物、道具、機械、などをあつかうことを好み、実的な価値観を持ち、一つの課題に粘り強く取り組むことができ、実際的な業務を的確にこなしていくような性格特性を持つ。
→水道・ガスなどの鉛管工、電気エンジニア、建築士、漁師、パティシエ、自動車整備工など
②研究的タイプ(Investigative)
数学、物理などに興味関心があり、物事を解釈したり客観データを分析したりすることが得意である。事実に基づいて判断する合理主義者だが、内向的・思索的で人と親密な付き合いをすることを敬遠する傾向を持つ。
→ 科学者、学芸員、システムエンジニア、調査員、薬剤師、獣医師など
③芸術的タイプ(Artistic)
個性的な美意識や斬新なアイデアに恵まれているが、社会一般の常識や規則に従った生活が苦手、自分独自の価値観や美的感覚を重視するという性格特性を持つ。
→ イラストレーター、WEBデザイナー、マジシャン、演出家、翻訳家など
④社会的タイプ(Social)
対人関係を大切にし友好的であり、人を教育する、人を援助する、伝えることなどに関係する活動を好む。他人の気持ちに共感的に寄り添い、協調性と連帯感があるので他者の世話をしたりサービスを提供したりするような職種に向いている。自分一人で何かをするより、人と関わって何か仕事をするほうが好き。
→教師、ソーシャルワーカー、カウンセラー、看護婦、美容師など
⑤企業的タイプ(Enterprising)
組織目標を達成したり、経済的利益を目的とした活動を好み、人の管理、商品の販売、営業などに関係する職業を好む。外交的、大規模なプロジェクトや社会的に評価される事業に熱心に取り組もうとする承認欲求が強い。
→人事部、銀行員、保険・不動産・車のセールスなど
⑥習慣的タイプ(Conventional)
几帳面で忍耐力に優れており、同じ作業・職務をコツコツとやり続けることが殆ど苦にならない。責任感が強くて協調性があり、集団で与えられた自分の役割・義務を堅実にこなそうとする地道な性格特性を持っている。
→秘書、経理、電話オペレーター、税理士、受付など
好きだから向いているとは限らない。
例えば、一口に「自動車メーカーに勤務」といっても、職種は多岐に渡り、ホランドの性格タイプで仕事を分類すると、ぞれぞれ、向き不向きが分かれます。
現実的タイプ向きは「自動車整備士」
研究的タイプ向きは「エンジンの研究員」
芸術的タイプ向きは「デザインや広報」
社会的タイプ向きは「運転指導員」
企業的タイプ向きは「ディラーの販売員」
慣習的タイプ向きは「会計経理」
大好きな自動車の仕事なのに「しっくりこない」時は、自分の性格タイプと仕事の内容があっていないことに一因があるのかも知れません。自分の性格タイプを診断するためには、
「CPS-J」(日本マンパワー)や
「R-CAP」(リクルート)などのホランドの理論がもとになった適職診断テストを利用すると自分のタイプが分かります。
また、仕事旅行社でも、カードを使って、自分の性格タイプを診断する、キャリアワークショップを企画しています。
「自分には何か向いているのか分からない…」
「なんだか、普段の仕事がしっくりこない」
そんな思いを持たれている方は、ぜひこの機会に、ご参加ください。
「向いていること」と「大切にしたいこと」から働くを考えるワークショップ
https://www.shigoto-ryokou.com/RECRUIT/detail/11
記事:内田靖之(仕事旅行社)
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