2016年07月27日更新

働く毎日に喝!「東京タラレバ娘」を読んで気づいた3つの仕事教訓

ここ数年、ゆるやかに20~30代女性の支持を集め続けている漫画があります。その名も『東京タラレバ娘(東村アキコ著)』。

「あのとき結婚してたら」「もっと自分が若ければ」など、過ぎ去った日のタラレバ”を口にしつつ、恋に仕事に奮闘するアラサー女子3人組を描いた作品。「このマンガがすごい!」など、数々の漫画賞を受賞しています。

この漫画の魅力は、アラサー女性の気持ちを直撃する登場人物の独白にあると思います。主人公の脳内に現れるタラ(の白子)とレバー(刺し)の厳しいツッコミ。読むたびに「ハッ!」とさせられ、もっと今を大事にしよう!と思わされます…。

「婚活女子必読!」といったまとめサイトなどもたくさん出ているようです。

一方で、そのアングルから語られることは少ないようですが、私たちの毎日の仕事っぷりに一喝をもらえそうなセリフも盛りだくさん——というわけで今回は、『東京タラレバ娘』から働き方について考えさせられる“3つの教訓”をピックアップしてみましょう。


画像は『東京タラレバ娘』(東村アキコ)公式サイトより

教訓1:回ってきた寿司は即取れ


この漫画は、ことあるごとに女子会通いに精を出す倫子、香、小雪、3人のアラサー女子の物語。

まずは主人公の友人・香が回転寿司を前に昔の楽しかった日々を回想するシーンから。

「若い頃は平気で捨ててきたものが、今となっては絶対に手に入らないものだったと気づく。もうあの頃には戻れない。時間は巻き戻せない。」(2巻より)

「後でとればいいや」と見送った皿が、目の前に再び回ってくるとは限りません。だれかに食べられてしまってもう品切れかも。それは恋愛だけでなく仕事にも言えそうなこと。

そう考えると「来た仕事はどん欲に取りに行け!」という教訓にさえ思えてきます。若い頃だけでなく、ベテランになってからも当てはまることかもしれません。

教訓2:チャンスには全力投球で


主人公・倫子の仕事はドラマの脚本家。一度降ろされたドラマの脚本家が病気になり、代打で書くことに。「ピンチをチャンスに変えてみせる」と豪語する倫子ですが、ことあるごとに倫子へキツくあたる出演俳優のKey(キー)がズバリ言います。

「あんたらの歳だとチャンスがピンチなんだよ。ピンチがチャンスなのは若いうちだけ。新人じゃないんだから結果出せて当たり前。ピンチヒッターが空振りしたら無能扱い」(3巻より)

「あんたらの歳だと…」というセリフの入り方がイラっと来ますが、確かにそうかもしれません。ピンチはピンチ。チャンスもピンチ。そんなハードな状況も乗り越えられるのがプロフェッショナルなのかも。

「百獣の王ライオンは全力でウサギを倒す」ではありませんが、チャンスには全力投球で、早いうちにスキルをものにしておいたほうがいい、というメッセージにも受け取れました。


画像は『東京タラレバ娘』(東村アキコ)公式サイトより

教訓3:「時代なんてパッと変わる」と心得よ


代打で回ってきた仕事ながらうまく筆が進まない倫子。そんななか、ひと回り年下のアシスタントが書きあげていた脚本が採用されることに。そこでハッと気づきます。

「時代は移り変わる。それは私達が考えるより速く。目まぐるしく。容赦なく残酷に。ハタチの頃は私達が考えることが一番新しかった。年上の人達はいつも私達を見て、驚いたり感心したり。でも、私達って、もう新しくもなんともないんだな」(3巻より)

主人公が30代になって「すでに時代に追い抜かれている」ことを示唆するセリフ。なんだかズッシリときますね。加速する時代の変化のスピードを考えると、身につまされます。

もしかすると倫子は、「時代は変わり続ける」ということをあまり意識せず生きてきた人なのかもしれません。「若いから自分たちの時代」だという思い込みが、いつの間にか現実に対する感覚を鈍らせていき、結局、仕事の妨げになってしまったのではないでしょうか。

しかし実際には、20代ですでに化石のようになっている人もいれば、様々なことに関心を持ってアクティブに取り組んでいる50代もいるわけですから、仕事においては何歳であってもフレキシブルに「リアルタイム」と向き合う姿勢が大切なのでは? とも感じます。


画像は『東京タラレバ娘』(東村アキコ)公式サイトより

「今やらないでどうするんだ!」と心に火をつける言葉たちをご紹介しました。多くの女性にとっていまや仕事は恋愛以上に大きなテーマ。”タラレバ娘”たちがこれからどうなっていくのか、続きも気になりますね。

記事:島田綾子(シゴトゴト編集部)

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