2016年05月10日更新

元気が出る、人に会いたくなる。 GW明けこそ読んでみたい“紙の雑誌”たち

今年は多い人で10連休ともいわれたゴールデンウィーク。終わってみると余計ユウウツに感じる方も多いのではないでしょうか。もしかするとそれ、“五月病”というやつかもしれません。

ネットには五月病対策に関する様々な記事が出ています。色んな方法が紹介されていますが、いずれにおいても重要とされているのは、ストレスを減らしリラックスすること。

ようは上手に気分転換を行うこと、非日常(休みモード)から日常(お仕事モード)へ無理なくシフトすることが、五月病に有効と言えそうです。

言ってみれば、そのやり方は人それぞれですね。

私はこういうときに紙の雑誌を読むことが多いです。ページをめくりながら、みたことない風景の写真をボーッと眺めたり、かと思うと元気の出る言葉にふと出会えたり——非日常と日常の“あわい”のような世界に遊べるのが雑誌の魅力のひとつ。

そこで今日は、「GW明けのいまこそ読んでみたい!」2つの雑誌をおすすめしてみたいと思います。

記事と絵:林明子(「シゴトゴト」編集部)

カッコつけてないところがカッコいい。人生の先輩から元気をもらえる


『つるとはな』は2014年10月に創刊された雑誌。“人生の先輩に聞く”というサブタイトルがついています。公式サイトにはこんな「ごあいさつ」も掲載されていました。一部、引用してみましょう。

「学校や会社は、わたしたちの一生の場所ではありません。
最後の旅立ちは、うまれたときと同じ、ひとりです。

学校や会社とはべつの、年上のひとの話を聞きたい。
自分のいまを見直したり、これからを考えたい」

★『つるとはな』公式サイト

ここに書かれている通り、『つるとはな』には人生の先輩による率直な語りが読み物として収録されており、読んでいて元気になれます。写真も多く、気負わずふらっと入っていけるところもこの雑誌の魅力。



たとえば、いま出ている第3号の目次を一部紹介するとこんな内容です。

「日本人初の女性宇宙飛行士・向井千秋さんの母、内藤ミツさんは91歳。散歩は毎日1万歩、『館林のジャクリーヌ』と呼ばれたこともあるとか」

「『梅干し先生』こと藤巻あつこさんは94歳。梅とのつきあいは73年。毎年200キロ漬けてきたけれど、腰を痛めた昨年は半分に減らしたとちょっと残念そう」

「伝説のジャズシンガー、シーラ・ジョーダンは87歳。今まさに黄金期。その声、パワー、包容力に圧倒されます」

91歳、94歳、87歳——そういった“人生の大先輩たち”が、本気で楽しそうにしわくちゃに笑ったり、 ダンスを披露したり。カッコつけてないのにカッコいいところがいいなあと思います。

読んでいるうちに、自分のいまの悩みなんて「なんだかちっぽけなもの」に思えてくるのがこの雑誌の不思議なところ。

「40〜50代くらいの女性がこれからどうやって人生を設計していこうかというときに、年上の先輩に話を聞いて参考にできるような雑誌をつくりたい」と創刊されたそうですが、20代の人(たとえば私)でも興味深く読めます。

3号の表紙にも書いてあるように「年齢なんてただの数字よ」ということをまさに実感。これを読んだら、これまでの仕事への関わり方もちょっと変わるかもしれませんね。長い時間をかけて頑張っていきたいと思えました。

「海の近く」にはなんだかいいことありそうで


行楽シーズンを避けて、週末などに海や山などに行ってみるのもリラックスのひとつの方法。そんな方におすすめしたいのが、この4月に創刊されたばかりの湘南発フリーマガジン『海の近く』です。

「海の近く」とは葉山、逗子から小田原、湯河原にかけての相模湾沿いのエリアをイメージしているそうです。「海辺の暮らしを楽しむための」と銘打っているように、この雑誌で紹介される情報は地元の魅力にあふれています。



創刊号(写真左)の表紙でも、大磯漁港の「大磯市」で獲れたピチピチの魚が目を惹きますね。海の匂いがしてきそう。

この創刊号には大磯の手描きイラストの地図が載っていたり、地元の人の写真付きで紹介される食べ物やグッズの記事、東京で暮らす夫婦が週末に湘南で「自給自足」を楽しむコラムなど、見応え読み応えともに十分でした。

「アオバト」や「石の風景」といった、一見何でもないものにもあえて注目しているところに地元愛を感じますが、『海の近く』が魅力的なのはその内容だけではありません。

大きすぎず、かと言って小さすぎることもない“iPad Air”くらいの独特のサイズが素敵なんです。写真やデザインもおしゃれ。この雑誌を持って実際その場所に足を運んでほしいという、作り手の思いの現れかもしれません。以下の公式FBページによると、地元在住のライターさんたちが3名で制作されているそうです。

Facebook ★『海の近く』FBページ

現在は湘南エリアを中心に都内など約200店舗で配布されています。Facebookに設置店も紹介されていました。

湘南は東京や横浜からそれほど遠くはありませんが、観光地以外の場所は意外と知らないもの。ほかのガイドブックには載っていない“海の近く”には、なんだかいいことが待っていそうでワクワクします。

ちなみに次号(上の写真右)は6月に発刊予定で「パン特集」になるとか。パン好きは要チェックですね。

お天気がよければ次の週末あたり、「サンドイッチ持って海へ」行ってみるのもいいかもしれません。GWは終わってしまいましたが、新緑の5月はまだまだこれからです。
読みもの&流行りもの: 2016年05月10日更新

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