「vs東京」をコンセプトに地域活性事業に取り組む徳島県が、県職員の採用のためのプロモーションビデオを公開しました。タイトルは「戦う公務員」です。
★動画:
徳島県職員採用PV「戦う公務員」(180秒)
徳島県は2014年より「vs東京」のコンセプトのもと、大都市にはない地域の魅力を伝える様々な動画やポスター、PRイベント等を展開。今回発表したPVも「『vs東京』を具現化できる優秀な人材の確保」の狙いがあるようです。
★「vs東京」サイト:
「徳島は宣言する『vs東京』」
挑戦的にも思える「vs東京」もそうですが、「戦う公務員」というのもちょっと気になるタイトルです。
どんな動画なのか早速見てみましょう。
記事:「シゴトゴト」編集部
僕たちこそが“ベンチャー”だ
このPVに登場する主人公は、いかにも公務員らしい真面目そうな若手県庁職員(役の役者さん)。
「公務員は、地味な仕事だ。スーツも、髪型も、ランチも、オフィスも地味だ。公務員の地味さは、“税金を無駄にしないぞ”という節制の現われだ」
——そんな彼の心の声をバックに、県庁での勤務風景が描かれます。走ったり謝ったり資料を整理したりと日々奮闘している模様。
「全力だからこそ、人々に感謝され、喜びが生まれる。地味だからこそ安定して充実したプライベートがある。公務員は地味に地道に地域を支える。それが私たちの仕事だ」
——多忙ながらもいまの仕事・生活にそこそこは満足していそう。ところがある日デスクでPC作業の最中、ふと何かに気づいた模様。すると彼はやおらカメラに向きなおり、シリアスな表情で次のようにコメントします。
「でも、それだけじゃ、いつまでたっても地方は地味なままだ!」
ここでBGMとして冒頭から流れていたバロック調の優雅なクラシックが、「きらきらひかれ」(by チャットモンチー)にチェンジ。
アップテンポのビートにのせて、林業・土木・衛生・農業・環境など様々な分野にわたる県のスペシャリストたちが続々登場。彼らのコメントとともにアクティブなワークシーンをつないでいきます。
「地味ではないですね」
「県を盛り上げていけるような仕事かな」
「農家さんがもうかってほしい。新たに農業したい人が増えたらいいな」
「常に新しいことをやろう。僕はとんがったことしかしないので」
「県庁ってやっぱりいろんな職種がいて。お医者さんもいるとか、獣医さんもいるとか、技術系の人もいるし、みんないるので。困ったことがあっても、なんとかなるんですよね」
そして音楽がクライマックスに向かって盛り上がるなか、なぜか満面の笑顔で県庁の敷地内(?)を全速ダッシュする主人公の姿。
思わず「走ってる暇あるなら仕事せいよ!」とツッコミたくもなりましたが、そこはPR動画というもの。「県職員として、未来の徳島づくりのために働くこと」に目覚め、その喜びを全身で表現しているのでしょう。
「どんな大企業にもない業務領域の広さが、僕を成長させる。徳島の未来をつくるために、僕たちは戦う」
「ベンチャーが冒険と言うなら僕たちこそが“ベンチャー”だ。公務員が地味なんて、いつの話だ!!」
——というところでPVは終了となりました。
PVは徳島県の若手職員たちが企画
このビデオは各職種の若手職員で構成された、「徳島県職員採用プロジェクトチーム」によって企画されたそうです。制作コンセプトは以下。
「徳島県庁で働くことは、他で働くこととは全く違う価値があり、徳島県庁で活躍すること=世界を変えること。そして、公務員こそが、地域を、日本を、世界を変えること。
あらゆる部署がある超コングロマリット企業(複合企業)である徳島県庁が、『消費社会でモノを売る』ではない、『地域を作り感謝される』という価値を大切にしたいという、先輩県職員のインタビューを通じて、徳島県職員を自分ゴト化して欲しい」(プレスリリースより)
つまりこのPV「戦う公務員」が求めているのは、「積極的に変化をおこし、地域において新しい価値作りができる人材」ということなのでしょう。
出典:
「vs東京」の徳島県が新しいプロモーション動画「戦う公務員」を公開!
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