路地裏の起業家と一緒に、理想の商店街を形にする。 By DANNAVISION
DANNAVISION
鹿沼市における事業承継者と創業者による、まちづくり社会事業。城下町、宿場町、職人町として文化を継承してきた歴史ある街「鹿沼」。そのまちづくりに欠かせない存在であった商人、「旦那衆」の歴史、文化にならい、現代版旦那衆の育成と旦那衆による地域資源を生かしたストーリーのあるまちづくりを活動の中心とします。
なにをやっているのか
宇都宮市に隣接する人口9万7千人の町、鹿沼。古くは日光を訪れる際の宿場町として賑わっていました。現在は郊外の住宅地やロードサイド型の大型店舗の影響から中心市街地はシャッター商店街となり、賑わいを無くした現在は「旧市街」と呼ばれています。
しかし、近年旧市街では、若者がDIYをメインに既存の建物を改修し、個人店を開業する事例が増えています。2000年以降、カフェや居酒屋、デザイン事務所など600メートル四方のエリアに20店舗以上が開業。新たな賑わいが生まれつつあります。
しかし、近年旧市街では、若者がDIYをメインに既存の建物を改修し、個人店を開業する事例が増えています。2000年以降、カフェや居酒屋、デザイン事務所など600メートル四方のエリアに20店舗以上が開業。新たな賑わいが生まれつつあります。
設立メンバーの風間教司さんは、1998年、24歳の時に人通りのまったくない、路地裏で自宅の「空き家」を改装しカフェをスタート。交通の不便な場所にも関わらず、口コミから徐々にお客様が訪れるようになりました。
その後は自身の事業展開にとどまらず、企業や店舗を始めたい若者層を支援し始めました。月1開催のイベントを企画し独立開業を目指すためのチャレンジの場を作った他、空き物件を紹介し、先祖代々から鹿沼で暮らす世代と、新たにやってきた世代をつなぐ橋渡しを行った結果、20店舗以上の事業が生まれました。
そんななか、既存店舗の「事業継承者」と「新規起業者」が一緒に活動することで、その土地に根差した事業のあり方や、継続した町づくりができるのでは無いかと考え、鹿沼の老舗呉服店の四代目である冨山亮さんと、ダンナビジョンが設立されました。
ダンナビジョンの取り組みは、街中イベントの企画、経営セミナー、空き店舗活用、街中を担う人材の育成、地域ファンドを活用したチャレンジ屋台村の設立など様々です。
そのような活動を通して、地元の方々は、移住者や新規起業者が仲間になる喜びを感じる一方で、新規起業者も、地元のつながりや協力者がいることの心強さを得て新規開業できるといった相互関係ができています。