相手を探す前にまず自分を知ろう
旅先となる株式会社ベストパートナーマリッジは、おもに1~2年の間に結婚を希望されている方が入会されている結婚相談所。
通常、結婚相談所は「出会いをサポートする(結婚情報サービス)」と「結婚を仲介する(仲人業)」のふたつに分類されるそうですが、ベストパートナーマリッジは「結婚を仲介する」後者の結婚相談所です。旅の案内人は、代表取締役の本庄燿士(ほんじょう・ひろし)さん。
プログラムの前半では、本庄さんよりカウンセリングのレクチャーを受けたり、どうやって成婚まで導くかのお話を聞くことができますが、これはかなりの凄技です。
まず、カウンセラーさんは、相談者の「漠然としたイメージを具体的な形にする」ためのカウンセリングをしていきます。「漠然としたイメージを具体的な形にする」のは、自分ではなかなかできないもの。カウンセラーさんが様々な質問を繰り返すことによって、相談者がおぼろげにしか描けていなかった結婚イメージを、「具体的な形=絵」にしていきます。
例えば、「休日はパートナーと一緒に公園で過ごしたい」というイメージを持たれている方がいるとした場合、「公園では何が見えますか?」「相手の人とはどんな会話をしていますか?」「相手の人の名前は何でしょうね?」といった質問を投げていくそうです。
「なぜ、そうしたいのか?」を様々な角度から質問していくことにより、相談者のイメージが立体的に浮かび上がり、理想を実現するための課題も見えて来るのかもしれません。
「ヒアリングの際に大切なのは相談者の方に寄り添い、一緒に"同じ絵"を見ること。そうやってお話していくと、"絶対こうが良い"と思ってらした理想が、実は思い込みや勘違いだったということに気づくケースもあります。"本当はこういう結婚生活を望んでたんだ!"という気づきや納得感にまで至れるか? それがマッチングの第一歩になります」と話す本庄さん。
カウンセリングで相談者の方の理想を整理できたところで、次はプロフィールの作成をします。「現在・過去・未来」についてヒアリングしながら人柄や嗜好、大事にしていること(価値観)を相談者と一緒に分析していく作業です。
相手を探す前にまずは「己を知る」ことが大切なのでしょう。
カウンセリング技術のレクチャーを受けたあとは、実際のカウンセリングシートを使って思考を整理する体験をしていきます。参加者が2名以上の場合は、ロールプレイングで実際にカウンセリングをしてみる体験も。おひとりの場合でも、本庄さんにマンツーマンでアドバイスをいただきながら、自分を客観的にカウンセリングすることができます。
出会いから成婚までの目標は3か月! なにごともタイミングが大事?
相談者同士のマッチングは、どのように行われるのでしょう?
ベストパートナーマリッジでは、出会い~交際~成婚までの「目標」を3か月というスピードに設定しているそうです。もちろん、人によりケースバイケースではあるのですが、相手の名前さえ知らなかった二人が、たった3ヶ月でご夫婦になるというのは驚きでもあります。
それが実現できるのは、カウンセラーさんが2人の温度(≒タイミング)を調整しているからとのこと。
「なかなか結婚に踏み切れないのって、タイミングが合わないからなんです。でも、結婚相談所でカウンセラーが間に入ることによって、2人の温度が下がらないようにこまめに連絡を取ったり、デートのプランを考えたり。タイミングを調整しています」と本庄さんは話します。
相談者の方にずっと寄り添うカウンセラーさんのお仕事は、思っているよりも遥かに神経をつかうお仕事のようですが、それでも笑顔を絶やさずお仕事ができるコツをぜひ聞いてみてくださいね。