※この記事は、キャリアデザイン研修プログラム
「仕事旅行の自由研修」のご紹介記事として執筆しているものです(仕事旅行社)。
ミドル・シニア世代に必須のリスキリング(学び直し)
先が見えないVUCAの時代。あるいは人生100年時代とも言われるいま。「リスキリング(学び直し)」の重要性がいよいよ増しています。
つい先日、10月3日にも岸田文雄首相が衆院本会議で、「個人のリスキリングの支援に5年で1兆円を投じる」と表明したことが報道されていました。「リスキリング」や「リカレント教育」など、広い意味での学び直しや生涯学習はあらゆる世代に関わることですが、ミドル・シニア世代にとっては重要なニュースです。
少子化による人口減少、長寿化といった社会的背景に鑑みても、これからはシニア世代も現役で活躍することが期待され、現に65歳以上の就業率は25・1%、70歳以上でも17.7%というデータが存在します(総務省統計局/2020年)。定年以降もシニア世代を雇用する企業も増加しています。
「長く働き続ける」ことは必ずしも良いことばかりではないかもしれません。しかし、仕事への意欲を燃やし続けるシニアにとっては、働きやすい時代になっているとは言えそうです。
一方で、ここには課題も存在します。
まず世の中の変化が激しいこと。デジタル化の急速な進行により、これまでの実務で身につけたスキル・経験では、対応できない業務が増えています。若い世代でもついて行くだけで精一杯ですから、ミドル・シニア世代にとってのストレスは大きなものになりえます。
次にミドル・シニア世代の多くの方が、終身雇用制の中での働き方しか経験していないこと。「会社の指示通りに動く」ことが至上命題とされる環境に縛られてしまい、仕事の自律性を育む時間に乏しかった人材の場合、100年時代の働き方にフィットすることが難しいというケースも見受けられるでしょう。
ミドル・シニアに限らず、自発的に成長意欲を持って知識や知見をアップデート、時代の変化に柔軟に対応しながら、的確に目標を立てて計画を実現、組織をよい方向に導くーーそんな自律型社員が企業の成長にとって重要と言われています。
自律型人材育成の鍵となるのが「キャリアデザイン」の考え方。日本の会社にはその発想や、キャリアデザインを学ぶための制度・プログラムが不足していると指摘されることもあります。
ミドル・シニア世代にこそ旅をさせよ
キャリアデザイン研修は座学によって行われることも多いのですが、ミドル・シニア世代に向けたより実践的なキャリア形成を支援するため、仕事旅行社の「自由研修」では職業体験のスタイルを取り入れています。
参加者は約100職種もの職業体験の中から(2022年現在)、興味のある(自身にとって学びになりそうな)職場を選んで、1日職業体験をしていただきます。リスキリングにおいては「自分が興味がある」領域を深めることが重要です。
仕事旅行は、読書や座学で知識を覚えるのではなく、その仕事場の空気に身を置いてみずから「やってみる」ことにより、身体的な気づきを得られるところに重きをおくカリキュラム設計がなされています。
仕事旅行の研修風景(動画)
仕事旅行には経験学習以外にもうひとつの特徴があります。学習プログラムとしての仕事旅行のもうひとつのユニークさは、これが「越境学習」であることです。
自律型人材の育成メソッドとして、近年、注目を集める「越境学習」。日本最大のHRネットワークを謳う「日本の人事部」では次のように説明しています。
「『越境学習』とは、ビジネスパーソンが所属する組織の枠を自発的に“越境”し、自らの職場以外に学びの場を求めることを意味します。企業内研修とも、自宅での個人学習とも異なる“サードプレイス”での学びと知的交流を重視することが越境学習の特徴で、働きながら社会人大学や民間のビジネススクールに通ったり、社外の勉強会やワークショップに参加したり、具体的な選択肢は多岐にわたります。 組織の外に出て学ぶことは、異質な他者や知見による触発を促し、その経験が結果として、本人のキャリア開発や組織のイノベーションにまでつながると期待されています」(「日本の人事部」より)
太字部分が重要です。多くの場合、職場では閉鎖的な環境でビジネスを行うため、外からの風が入りにくくなっています。
組織を構成する個人にとっても、他ジャンルのナレッジにふれる機会が少なく、そのことで幅広い知見を得て個人が成長する機会が損なわれやすいのです。
先に述べた「経験学習」のノウハウは、OJTなど社内の研修でも取り入れられるようになっていますが、これだけ変化の激しいビジネス環境においては、経験的知見でさえもすぐ時代遅れになりかねません。
急激な時代の変化についていくためには、組織としても、個人としても広く外部から刺激を受け、そこで得られた知見を活用できるようにしていく必要があります。
近年、組織における「ナレッジ・ブローカー(知識の仲介者)育成」の重要性が言われていますが、これはわかりやすく言うと、「可愛い子には旅させよ」式の取り組みが必要であるということでしょう。現代においてはミドル・シニアが仕事の旅をすることも十分有益であると考えられます。
普通なら足を踏みれることのない職場を訪問し、そこで働く人々から仕事の手ほどきを受けたり、生の言葉にふれることができる仕事旅行は、その意味で「越境学習」の機会となります。
まだまだ頑張ってきたいと思えたー50歳以上の体験者の声ー
従業員やスタッフのキャリア意識向上を目指す研修プログラムとして、仕事旅行を導入される企業も多く、ミドル・シニア向け研修として活用いただくケースも増えてきました。
50歳以上の社員を対象として行った研修の参加者からは以下のような感想をいただいています。寄せられた声の一部をご紹介しましょう。
「(受け入れ先との)打ち解けた会話を通じて起業の背景を知ることができたのがよかったです。やはり現地に足を運んで人に会い、体験することで得られる手応えは大きいと感じます」
「個人的な関心から、ビデオ制作の旅に参加しました。ホストの方が丁寧に分かりやすくリードしてくださったことで、たんなる趣味・楽しみにとどまらない仕事としての見識が得られました」
「『働きがいとは何か?』を教わった時間になりました。まだまだ頑張ってきたいと思えました」
「レストラン経営の旅に参加しましたが、実際にオーナーの接客の様子を観察できたり、等身大の経営哲学をじっくりうかがえるなど、自分自身のコミュニケーション力を高めるうえで参考になりました」
最後にこの記事のポイントをまとめます。
①仕事旅行は「アウェイでの越境体験を通じて、社員のキャリア意識を高め、自律的キャリア意識を育む」学びのプログラム。若手社員はもちろん、ミドル・シニアのリスキリングにも適しています。
②「1日〜」の短期研修である点や、豊富なメニューから目的に合わせて自由に研修先を選べるところが特長です(オンラインメニューもあり)。
③研修先の多くが、ユニークな事業展開をされている中小・ベンチャー企業であるため、異業種交流の機会としてもご活用いただけます。
④座学ではなくリアルな職場で実践的に学ぶことにより、「経験→内省→概念化→実践」(コルブの経験学習モデル)のサイクルを体感的に会得できるようになっています。
お一人からでもご参加可能。企業向け申し込み専用サイトの構築など、ご予算・ご要望に応じて、自在にカスタマイズできるようになっています。
ご興味お持ちいただけるようでしたら、以下、弊社ページ(法人向け)もご参考に。資料請求などお気軽にお問い合わせくださいませ。
★仕事旅行の自由研修:
https://www.shigoto-ryokou.net/
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