
どこにでもあるような無機質な壁が、その人たちの手にかかれば、ときには波打つ海になり、ときにはつややかな光沢を放つ鏡になる--。
みなさんがお店やホテルで、ハッとするような美しい壁を見かけたら、それは壁のスペシャリスト「左官」の手によって作られたものかもしれません。
「左官」といえば、コテで壁塗りをする「左官職人」をイメージする方も多いはず。しかし実は、私たちを感動させる壁が出来上がるまでに大切な役割を担う、知られざる存在がいます。それが、今回原田左官工業所でおためしできる「左官ディレクター」です。
原田左官工業所は、大規模な店舗左官から住宅のリフォームまで、左官に関することを幅広く行う会社。左官に関する伝統の技術を継承しながらも、国内外の新しい工法を取り入れ、左官の可能性を追求し続ける「国内唯一の提案型左官」として注目されています。
また、一般的にコテを握るまでに5~10年かかるとされる左官職人の世界でも、新人を1か月で"プロ"の入り口に立つまで育て上げる育成方法は、テレビ東京『ガイアの夜明け』にも取り上げられました。
そんな原田左官工業所で、クライアントからの問い合わせ対応から提案、施工までプロジェクトを進行するのが、「左官ディレクター」の役割。左官職人たちの技術を最大限発揮し、下の写真のように世界にひとつの壁を創りあげる、いわば「左官の指揮者」とも言える存在です。
「左官ディレクター」は、左官業界では「番頭さん」と呼ばれる役割で、珍しい存在ではありません。しかし原田左官工業所では、この「左官ディレクター=番頭さん」の存在を特に重要視しているそう。一体なぜなのでしょう? 原田左官工業所の代表・原田宗亮さんは次のように語ります。
「原田左官工業所は、『国内唯一の提案型左官』です。つまり、すでにパッケージ化された商品を提供するのではなく、日々探求を続けるなかで生み出した新工法を駆使しながら、お客様のニーズに合った内装左官を提案させていただいています。」
「でも『提案型左官』は、いくら技術がある左官職人がたくさんいてもできないんですよ。お客様のニーズを丁寧に汲み取り、左官に関する深い知識をもとに、見た人を感動させるような、まったく新しい壁をご提案できる『左官ディレクター』の存在が欠かせないんです。」
原田左官工業所は現在、社員が約50名。そのうち職人が40名ほどいる一方で、「左官ディレクター」は5名しかいないといいます。
「左官の技術を極めたからといって、『左官ディレクター』になれるわけではないんです。『左官ディレクター』に求められるのは、お客様のニーズを汲み取ったり職人さんに的確な指示を出すコミュニケーション能力や、提案力、クリエイティブのセンスなどです。例えばカフェのオーナーさんから、世界のどこにもない壁をつくって欲しいという相談があったら、コーヒー豆を混ぜた壁を職人さんと一緒に開発し、見本を作って提案し、提案が通ったら工事を管理する……といったように、左官職人とはまた違ったスキルが求められます。」
そう聞くとハードルが高そうですが、原田さんは「左官業界が未経験でも大丈夫」と語ります。
「左官の知識は入社してから身に付けることができますよ。これまで左官に馴染みのなかった方でも、企業で営業やディレクターの経験を積んでおり、左官の世界で自分のスキルを活かしてみたいという方にはぴったりな仕事だと思います。
実際に別の業界から転職し、現在左官ディレクターとして活躍している社員もいます。左官は今、店舗や住宅など様々な場所で求められているので、そうした仲間をさらに増やしていきたいと思い、今回おためし転職を募集することにしたんです。」
原田左官工業所は平均年齢34才、左官未経験の女性も多く活躍しており、社員同士も打ち解けた雰囲気のある馴染みやすい職場だそう。実際に取材中も、「左官ディレクター」の社員と職人さんがあだ名で呼び合いながら談笑する光景もありました。
いつか自分のスキルを、左官のような伝統技術と掛け合わせてカタチに残る仕事がしてみたい、と思っていた方にとっては、またとない機会になるはずです。
今回のおためし転職では、「左官ディレクター」の仕事に密着する形で、そのイメージをつかむことができます。
本来、ひとつのプロジェクトは1週間から6ヶ月まで工期が及ぶので、おためし転職で全体像をつかむことは難しいですが、左官が持つ可能性や、誰も観たことのない壁を仲間と一緒に創り上げることができるやりがいの一端に触れることはできるはずです。
最後に原田さんに、左官に対する想いを聞いてみました。
「私は、左官のおもしろさを多くの方に知ってほしいんです。ここまで繊細に土を塗り広げられるのは日本の左官職人だけ。しかも現在では、海外の技術も取り入れて、まったく新しい壁を生み出し続けています。そんな日本の素晴らしい技術を多くの方に知ってほしいですし、日本だけでなく世界的に認めてもらえるよう活躍の場を広げていきたいと考えています。」
「今回募集する『左官ディレクター』は、まさにそんな『左官のおもしろさ』をたくさんの方に広めていく存在でもあります。興味を持ったら、まずはぜひ左官のおもしろさを、おためし転職で体験してみてほしいですね。」
「左官ディレクター」の仕事がためせる機会は滅多にありません。少しでも興味を持った方は、この機会にぜひトライしてみませんか?
募集する職種 | 左官ディレクター(工事管理ディレクター) |
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こんな人と働きたい | 営業やディレクションのスキルを日本の伝統技術の世界で活かしたい方 コミュニケーション力に自信がある方 日本の伝統技術を通じて世界にひとつの壁を創り出したい方 |
歓迎スキル | 写真撮影テクニック 人をプロデュースする能力があると尚可です。 |
応募後の流れ | 応募→面接→おためし転職→二次面接→採用 |
応募資格 | 普通運転免許(AT可) |
給与 | なし |
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おためし転職の内容 | 工事管理の業務を体験していただきます。1日目はオリエンテーションとサンプル作成のお手伝い。2日目は実際の現場の訪問やお客様との打ち合わせに参加をし、工事管理の醍醐味を体験します。(お客様の都合により内容は変更になる場合があります。) |
おためし転職時の勤務地 |
東京都文京区千駄木4-21-1 地図を表示 |
おためし転職期間 | 2日間。時間は応相談。 |
採用形態 | 正社員 |
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基本給 | 250,000〜300,000円(能力や経験により変わります) |
手当 | 現場手当25,000円~75,000円が給与に含まれます。 |
賞与 | 業績によって変動。 |
試用期間 | 入社後6か月間有期雇用契約の後、正社員へ転換 |
任せたい仕事 | お客様と打ち合わせをし、受注した工事の工程・品質管理等を行います。 お客様と打ち合わせをし、オリジナルの左官仕上げを作り出すこともあります。 |
採用時の勤務地 |
東京都文京区千駄木4-21-1 地図を表示 |
就業時間 | 6:30 ~ 18:00(土祝日は17時まで) |
時間外労働 | 固定残業代手当14~45時間分が給与に含まれる。 |
休日・その他制度 | 日曜・年末年始・夏季休暇 |
加入保険 | 雇用保険、労災保険、厚生年金、健康保険 |